犬の皮下点滴は危険?点滴過多による肺水腫のサインと自宅でできる呼吸数モニタリング
自宅で愛するワンちゃんに皮下点滴を行っている飼い主様へ。
「点滴をした後、なんだか呼吸が速い気がする…」「このやり方で正しいのだろうか…」—そんな不安と、愛犬の命を守るという大きな責任感から、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。
腎臓病や心臓病など、慢性疾患を持つワンちゃんにとって、自宅での皮下点滴は生活の質(QOL)を維持するための重要な治療ですが、治療の正しさなどに対する不安が常に付きまといます。
まずお伝えしたいこと
あなたが抱える「不安」はごく自然で、愛犬を心から愛している証拠です。ご自身を責めないでください。あなたは今、愛犬の命を支える最高の看護師なのです。
はじめに:点滴中の不安を安心に変えるためのチェックリスト
この記事を最後までお読みいただくことで、以下の3つの緊急時の判断基準と実用的なマニュアルを手に入れることができます。
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緊急サインの判断基準(30回以上) 点滴後に呼吸が速くなった時の「正常」と「危険」の明確なライン。
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肺水腫の初期症状 重篤な事態になる前に気づくべき、見逃しがちな小さな異変。
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正確な呼吸数モニタリング法 自宅で誰でもできる犬の呼吸数モニタリングの具体的な手順と記録方法。
【最重要】皮下点滴後に「呼吸が速い」場合の緊急判断基準
皮下点滴後の最も深刻な合併症の一つが「肺水腫・胸水」です。その初期サインである「呼吸の速さ」を正しく測りましょう。
安静時呼吸数(RR)の正しい数え方
| タイミング | 愛犬が完全に寝ている時、またはリラックスして安静にしている時。 ※興奮時や散歩後は避けてください。 |
|---|---|
| 計測方法 | お腹または胸の動きを見ます。「吸う・吐く」の一往復で「1回」とカウントします。 |
| 計算式 |
15秒間数えて、その数を4倍します。 例:15秒で7回 × 4 = 28回/分 |
【危険サイン】安静時呼吸数「30回以上」の意味
警戒ライン:1分間に30回以上
この数値が継続する場合、肺水腫や胸水の疑い、あるいは痛みや貧血の可能性があります。自己判断せずにすぐに獣医師に連絡してください。
点滴後、すぐに病院に連絡すべき「呼吸の異変」
呼吸数以外にも、以下の症状が見られる場合は緊急性が高い状態です。
| 呼吸の異変 | 状況 | 緊急度 |
|---|---|---|
| 開口呼吸 | 暑くないのに舌を出してハアハアしている。 | 高 |
| チアノーゼ | 舌や歯茎が紫色や青っぽい。 | 極高 |
| 腹式呼吸 | 胸よりもお腹が大きく波打つように動く。 | 高 |
| ピンク色の泡 | 口や鼻から泡や液体を吐く。 | 極高 |
※特に「チアノーゼ」や「ピンク色の泡」は待ったなしです。直ちに病院へ向かってください。
皮下点滴の「やりすぎ」が引き起こす危険性(肺水腫)
点滴の水分が処理しきれず血管内の圧力が高まると、水分が肺にしみ出し「肺水腫」を引き起こします。
肺水腫の症状段階
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【初期】見逃しがち!
安静時呼吸数の増加(30回以上)、軽い咳、落ち着きがない、横にならず座りたがる。
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【進行】非常に危険!
激しい呼吸困難(開口呼吸)、チアノーゼ、よだれやピンク色の泡。
緊急時の応急処置
- 直ちに点滴を中止する。
- 病院へ電話し「肺水腫の疑い」と伝える。
- 首や胸を圧迫しないよう、楽な姿勢で移動する。
- 自己判断で冷やさない(指示がない限り安静優先)。
飼い主が知るべき皮下点滴の適正量と安全な実施方法
指示された量を「厳守」する
獣医師が決めた量は、心臓や腎臓の状態を考慮したオーダーメイドの数値です。「脱水しているかも」と自己判断で量を増やしてはいけません。
速度と吸収のチェック
心臓病の子は、急激な水分負荷を避けるため「ゆっくり」落とすことが基本です。また、背中の腫れ(皮下補液)が24時間経っても引かない場合は、吸収不全のサインです。すぐに相談してください。
【潜在的な不安の解消】自宅点滴への責任感と向き合う
「自分の判断が正しいのか」という不安や罪悪感を持つ必要はありません。自宅点滴は、愛犬の苦痛を減らし、一番安心できる場所で過ごさせるための「愛ある行動」です。
点滴中はおやつをあげたり、マッサージをしたりして、愛犬にとっての「リラックスタイム」にしてあげましょう。「点滴=良いことがある」という記憶に変えることが、お互いのストレスを軽減します。
まとめ:愛犬の命を守る「日々の習慣」チェックリスト
今日から、以下の2点を必ず実践してください。
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安静時呼吸数の計測と記録 毎日寝ている時に計測。警戒ラインは30回以上。
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体重のチェック 週2回計測。急激な増加は「水分過多」のサインです。
日々の変化を
「自動」で見守る選択肢
「寝ているときの呼吸が少し速いような…」
そんな些細な変化を毎日正確に把握するのは困難です。
そこで、愛犬の健康を日々見守る「PetVoice」が役立ちます。
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