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犬のてんかん発作、見分け方と対処法:自宅でできるケアと注意点

愛犬が突然痙攣!てんかん発作の正しい対処法と長期ケアの完全ガイド

愛犬が突然倒れ、全身を硬直させて痙攣する姿を見るのは、飼い主さんにとって非常につらい経験です。この症状は「てんかん発作」である可能性が高く、適切な知識と対処法を知っておくことが、愛犬の命と生活の質を守るために不可欠です。

てんかんは、適切な治療とケアによってコントロールできる病気です。本記事では、犬のてんかんの基礎知識から、発作中の正しい対処法、そして長期的に愛犬をサポートするための自宅でのケアについて、詳しく解説します。

1. はじめに:突然の痙攣…愛犬がてんかん発作を起こしたら?

てんかん発作を起こした犬と心配する飼い主のイラスト

犬のてんかんは、脳の電気信号が一時的に過剰になることで引き起こされる発作性の疾患です。飼い主さんがパニックになると、愛犬の安全確保や冷静な観察ができなくなってしまいます。

この記事を読み進めることで、てんかん発作に直面した際に何をすべきか、何をしてはいけないかを理解し、愛犬にとって最善のサポートを提供できるようになります。てんかんは一生付き合っていく病気ですが、「怖い病気」ではなく「コントロールできる病気」として理解を深めましょう。

2. 犬のてんかんとは?—原因と発作が起こるメカニズム

犬の脳とてんかんのメカニズムを示す医学的イラスト

てんかんは、特定の刺激がなくとも、脳の神経細胞が異常な電気活動を繰り返すことで発作を起こす状態を指します。

2-1. てんかんの種類:特発性、症候性てんかん

てんかんは、その原因によって主に2つのタイプに分類されます。

てんかんの種類 原因 特徴
特発性てんかん 原因不明(遺伝的要因が関与する場合もある) MRIや血液検査で異常が見つからないケース。最も一般的。
症候性てんかん 脳の構造的な異常(脳腫瘍、脳炎、脳梗塞など) 脳の病変が原因。中~高齢で発症することが多い。

※その他、代謝反応性など別の原因で起きるてんかんもあります。

2-2. てんかんを疑うべき好発犬種と発症しやすい年齢

特発性てんかんは、特定の犬種で遺伝的な傾向が見られます。

  • 好発犬種: ボーダー・コリー、ビーグル、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、ダックスフンドなど。
  • 発症年齢: 特発性てんかんは、生後6ヶ月から6歳頃の若い時期に初めて発作が起こることが多いです。この年齢帯で原因不明の発作が起きた場合、特発性てんかんを強く疑います。

3. 【発作の種類を見分ける】愛犬のてんかん発作の具体的なサイン

てんかん発作の種類と症状を示すイラスト

発作は通常、①前駆期、②発作期、③後発期の3つの段階を経て治まります。特に重要な発作期の種類と、前後の行動変化を把握しましょう。

3-1. 全般発作(大発作)と部分発作(焦点発作)

てんかん発作は、脳全体が関わるか、一部の領域のみが関わるかによって分類されます。

1. 全般発作(大発作)

脳全体が関与する最も劇的な発作です。

  • 症状: 突然倒れ、手足を突っ張って全身が硬直する(強直性痙攣)。その後、手足をバタつかせたりする(間代性痙攣)ことが多く、意識は完全に消失します。失禁や脱糞を伴うこともあります。
  • 持続時間: 通常は数秒~2分以内に収まります。5分以上続く場合は重積状態と呼ばれ、命に関わる緊急事態です。

2. 部分発作(焦点発作)

脳の一部から異常な電気信号が始まる発作で、症状は局所的です。

  • 症状: 顔の一部や片側の手足だけがピクつく、口をカクカクさせる(咀嚼運動)、一点をじっと見つめる、突然吠える、特定の場所を走り回る、ハエを追いかけるような行動(フライバイティング)など、異常な行動変化として現れます。
  • 意識: 意識が完全に失われないこともあります。

3-2. 発作の前後:前駆期と後発期に見られる行動の変化

段階 時期 症状と行動
前駆期 発作の数時間前~直前 不安そうに鳴く、落ち着きがない、飼い主から離れない、震え、隠れる場所を探すなど。
後発期 発作終了直後~数時間(長いと数日) 錯乱状態、目が泳ぐ、過剰な食欲・飲水、徘徊、一時的な盲目、極度の疲労や眠気など。

後発期の愛犬は非常に不安定で、飼い主を認識できないこともあるため、そっとしておくことが大切です。

4. 愛犬の命を守る!発作中の正しい対処法

てんかん発作中の正しい対処法を示すイラスト

発作中に最も重要なのは、愛犬の安全確保と発作の状況を冷静に観察・記録することです。

4-1. 発作が始まったら「まず行うべきこと」と「絶対にしてはいけないこと」

✅ まず行うべきこと

  • 安全の確保: 愛犬を抱き上げようとせず、周囲にある危険なもの(家具の角、階段、電源コードなど)を遠ざけ、頭がぶつからないようにタオルやクッションで家具の角などを保護します。
  • 静かで暗い環境: テレビやラジオを消し、照明を暗くするなどして、刺激を最小限にします。
  • 体温管理: 発作が続くと体温が急上昇(高体温)することがあります。発作が治まったら、冷却シートや濡れタオルを首、脇、股の付け根などに当てて体を冷やし始めましょう。

❌ 絶対にしてはいけないこと

  • 口の中に手を入れる: 犬は発作中に舌を噛むことはほとんどありません。しかし、飼い主さんの指が噛まれて大怪我をするリスクが非常に高いため、絶対に口の中に指を入れないでください。
  • 大声を出したり、体を揺すったりする: 刺激により発作が悪化・延長する可能性があるため、静かに見守ります。
  • 無理に抱きかかえる: 飼い主さんが怪我をするリスクがある上、犬にとって余計な刺激になります。

4-2. 状態のモニタリング:発作の時間と状況の記録方法

獣医師にとって、発作の正確な情報は診断と治療方針を決める上で非常に重要です。以下の項目をスマートフォンなどの動画で記録するか、メモに残しましょう。

  • 発作開始時刻と終了時刻: 厳密に時間を計る。
  • 発作の種類: 全身痙攣か、部分痙攣か(顔だけ、片足だけなど)。
  • 意識の状態: 意識はあったか、完全に失っていたか。
  • 発作の誘因: 発作直前に何か大きな音や光の刺激があったか。
  • 後発期の症状: どのくらいぐったりしているか、徘徊、盲目、飲水・食欲の異常など。

4-3. 獣医師に連絡するタイミングの判断基準

⚠️ 以下のいずれかに該当する場合は、迷わずすぐに動物病院に連絡してください。

  • 発作が5分以上続いている(重積状態)
  • 短い発作が休むことなく立て続けに起こる(群発発作)
  • 発作が治まった後、意識の回復がない
  • 発作の後に重度の高熱(40℃以上)がある

5. てんかんと診断されたら?—動物病院での治療と薬の知識

動物病院でのてんかん治療のイラスト

てんかんの治療は、発作の頻度や重症度を軽減し、愛犬の生活の質(QOL)を改善することが目的です。

5-1. 治療の目標:発作の頻度と重症度をコントロールする

治療の開始基準は、一般的に「6ヶ月に2回以上の発作がある」または「発作が群発・重積化する傾向がある」場合です。

完全な発作ゼロを目指すのは難しいこともあります。

治療の目標は、発作の頻度を2~3ヶ月に1回以下に減らし、発作の時間を短く、重症度を軽くすることです。

5-2. 主な抗てんかん薬の種類と作用メカニズム

犬のてんかん治療の主流は、経口の抗てんかん薬です。

  • フェノバルビタール (Phenobarbital): 最も古くから使われる薬の一つ。脳の興奮を抑え、発作の閾値(いきち)を上げる作用があります。
  • ゾニサミド (Zonisamide): 新世代の抗てんかん薬で、てんかんの第一選択薬として使用されることが多いです。副作用が比較的少ないとされます。
  • レベチラセタム (Levetiracetam): 速効性があり、比較的安全性が高いとされ、重積発作や群発発作の際の緊急薬としても使用されます。
  • 臭化カリウム (Potassium Bromide): 他の抗てんかん薬で効果が不十分な場合に追加されます。過剰摂取による中毒を防ぐため、定期的な検査が必要です。

5-3. 【要確認】抗てんかん薬の副作用と対処法

抗てんかん薬は効果がある一方で、副作用の管理が非常に重要になります。

薬の主な副作用 特徴と対処法
多飲多尿 水を飲む量と尿の量が増えます。特にフェノバルビタールと臭化カリウムで顕著です。脱水に注意し、常に新鮮な水を用意します。
肝臓への負担 薬の代謝で肝臓に負担がかかります。定期的な血液検査(肝酵素のモニタリング)が不可欠です。
鎮静・ふらつき 薬の効きすぎで、愛犬が常に眠そうになったり、ふらついたりします。薬の量の調整が必要なサインです。
食欲の増加 体重増加につながるため、食事量や内容を見直し、低カロリーで低脂肪な食事を心がけます。

獣医師は、これらの副作用を最小限に抑えつつ、愛犬の発作を最もコントロールできる薬の量を見つけるため、血中薬物濃度や肝臓の数値の定期的なモニタリングを行います。

6. 自宅でできる継続的なケアと再発予防

てんかん犬の自宅ケアのイラスト

てんかん治療を成功させるには、薬による治療に加え、飼い主さんによる日々のサポートが不可欠です。

6-1. 発作を引き起こしやすい環境要因の排除

てんかん発作は、脳がストレスや刺激を受けたときに誘発されやすくなります。

  • 急激な温度変化: 特に夏の暑さは、体調を崩し発作を誘発しやすいため、室温管理(エアコン使用)を徹底します。
  • 騒音・光の刺激: 工事の音、雷、花火など、大きな音や強い光の刺激を避けます。
  • 不規則な生活: 決まった時間に食事や散歩、睡眠を取るなど、規則正しい安定した生活リズムを維持することが大切です。
  • 薬の投与時間の厳守: 抗てんかん薬は血中濃度を一定に保つことが重要です。毎日ほぼ同じ時間に正確に投与してください。

6-2. 飼い主が意識したい精神的なサポートと接し方

てんかんの愛犬は、発作前後に不安を感じやすいものです。

  • 不安の軽減: 前駆期に不安そうにしている場合は、静かに寄り添い、優しく声をかけてあげましょう。
  • リラックスできる空間: 愛犬が最も安心できる場所(クレートやベッド)を確保し、精神的な安定を最優先にします。
  • 過度な運動の回避: 激しい運動は疲労や興奮につながり、発作を引き起こす可能性があるため、散歩は穏やかに、愛犬のペースに合わせて行います。
  • 栄養面でのサポート: 脳の健康維持のため、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)などのサプリメントが推奨されることもあります(必ず獣医師と相談)。

6-3. 記録の継続:発作ダイアリーのつけ方と重要性

発作の記録(発作ダイアリー)は、獣医師が治療の評価や薬の調整を行うための最も重要なデータです。

記録すべき項目

  • 発作日、時間、持続時間
  • 発作の重症度と種類
  • 発作前の行動、誘因
  • 薬の飲み忘れの有無

この記録を次回診察時に持参し、愛犬が発作を起こしにくい最適な治療を一緒に見つけていきましょう。

7. まとめ:てんかんはケアできる病気—愛犬と落ち着いて向き合うために

てんかんと向き合う犬と飼い主のイラスト

犬のてんかんは、適切な診断と治療、そして何よりも飼い主さんの日々のきめ細やかなケアによって、その発作の多くをコントロールすることが可能です。

発作に直面してもパニックにならず、安全を確保し、冷静に状況を記録することが最初の、そして最も重要な対処法です。抗てんかん薬の副作用と定期的なモニタリングの必要性を理解し、愛犬の生活の質(QOL)を最優先に、獣医師と二人三脚で治療に取り組んでいきましょう。

てんかんを理解し、不安を軽減することで、愛犬も安心して生活を送れるようになります。

8. 目に見えない「SOS」に気づくために

てんかんから愛犬を守るための行動はたくさん述べてきましたが、何より日々の小さな変化に気づいてあげることが最も大切です。

「最近、夜間に咳が増えた気がする…」

「寝ているときの呼吸が少し速いような…」

そうした些細な変化は、健康状態悪化のサインかもしれません。しかし、毎日正確に数値を把握するのは非常に困難です。

そこで、おすすめしたいのが、愛犬の健康を日々見守ってくれる「PetVoice」です。

PetVoiceは、愛犬の首輪につけるだけで、睡眠中の「安静時呼吸数」を自動で正確に計測してくれます。サプリメントや投薬の効果が、愛犬の呼吸にどう現れているかを客観的な数値で把握でき、獣医師との連携にも役立ちます。

PetVoiceが愛犬と飼い主さんを救う理由

  • 睡眠中の安静時呼吸数を自動で計測:

    首輪につけるだけで、愛犬がぐっすり眠っているときの呼吸数を自動で正確に計測します。手動で数える手間や不安から解放されます。

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    測定された呼吸数のデータは、スマートフォンアプリに分かりやすく表示されます。このデータをかかりつけの獣医師に見せることで、より正確な診断と治療方針の決定に役立ちます。

  • 異変の兆候をいち早く検知:

    呼吸数に異常な変動があった場合、アプリを通じて飼い主さんに通知します。「急変したらどうしよう…」という夜間の不安を軽減し、異変の兆候をいち早く見つけることができます。

  • 「安心」を手に入れる:

    PetVoiceは単なる計測ツールではありません。愛犬の健康状態を客観的な数値で把握できることで、「何かあったらすぐに気づいてあげられる」という心の支えとなり、飼い主さんの不安を大きく和らげます。

PetVoiceは、愛犬の命を守るためのツールであり、同時に飼い主さんが心穏やかに過ごすためのパートナーでもあります。

愛犬の健康状態に不安を感じている方は、ぜひ一度、PetVoiceについて調べてみてください。

愛犬とのかけがえのない時間を、少しでも長く、健康に、そして穏やかに過ごせるように、飼い主さんができることから始めていきましょう。

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  • 執筆者

    PetVoiceBlog編集部

    PetVoice編集部は獣医学や動物行動学を学んだスタッフが犬・猫の健康に関する情報をお伝えします。