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犬の心臓病:ステージ別の症状と治療法 – 早期発見で愛犬と長く過ごすための豆知識

愛犬が心臓病と診断されたら?ステージ別の症状と飼い主ができること

もしも、愛犬が心臓病と診断されたら…胸が締め付けられるような気持ちになりますよね。「どうして気づいてあげられなかったんだろう」「この子と、あとどれくらい一緒にいられるんだろう」と、不安でいっぱいになるかもしれません。

ただ、できる対策はたくさんあります。犬の心臓病は、適切な知識とケアがあれば、進行を遅らせることができる病気なのです。

この記事では、獣医師が使う「心臓病のステージ」という考え方をもとに、それぞれのステージでどんな症状が現れるのか、そして私たち飼い主がどんなサポートをしてあげられるのかを、わかりやすくお伝えします。

愛犬とのかけがえのない時間を一日でも長く、穏やかに過ごすために、一つ一つ理解していきましょう。

【ステージ別】愛犬の心臓病はどのように進行する?

獣医師さんは、犬の心臓病を進行度合いによって、A、B1、B2、C、Dという5つのステージに分けて考えます。これは、治療方針を決める上でもとても大切な指標になります。

ステージA:発症前の「要注意」な段階

どんな子?

  • 心臓病になる可能性が高い、高齢の小型犬(チワワ、マルチーズ、キャバリアなど)

症状

  • まだ心臓病は発症していません。聴診でも異常は見つかりません。

飼い主さんができること

  • この段階では特別な治療は必要ありません。
  • ただ、「将来、心臓病になるかもしれない」という心構えを持つことが大切です。
  • 定期的な健康診断で、早めに兆候を見つけてもらうようにしましょう。

ステージB1:心臓に異常が出始めた段階

どんな子?

  • 聴診で「心雑音」が聞こえ始めた子

症状

  • 咳や呼吸が速いなどの症状は、まだ何もありません。
  • 飼い主さんが気づくことはほとんどないでしょう。

飼い主さんができること

  • 投薬治療は、基本的にはまだ行いません。
  • 獣医師さんと相談しながら、数ヶ月〜半年に一度など定期的に健康診断を行い、病気の進行をこまめにチェックしてもらいましょう。

ステージB2:症状はなくても、心臓が大きくなり始めた段階

どんな子?

  • 聴診で心雑音があり、さらに超音波検査やレントゲン検査などで心臓が大きくなっていると診断された子

症状

  • この段階でも、まだ咳や呼吸困難といった目に見える症状は出ていません。

飼い主さんができること

  • ここから、病気の進行を遅らせるための投薬治療が始まります。
  • この時期から、おうちでの「安静時呼吸数」のチェックを始めることが、とても重要になります。

ステージC:心臓病の症状が出始めた段階

どんな子?

  • 咳や呼吸が速いなど、心不全の症状が認められる子

症状:以下のような症状が見られます。

  • 興奮したり、運動したりすると咳が出る
  • 寝ているときも、呼吸が速く荒い
  • 散歩を嫌がる、疲れやすい
  • 食欲がない

飼い主さんができること

  • 心臓の負担を減らすための薬を複数組み合わせて治療を行います。
  • おうちでは安静を保ち、ストレスをかけない生活を心がけましょう。
  • 獣医師さんとこまめに連絡を取り、症状の変化を報告することがとても大切です。

ステージD:治療に反応しにくくなった末期の段階

どんな子?

  • これまでの治療薬では、心不全の症状がコントロールできなくなった子

症状

  • 呼吸困難や重度の咳が頻繁に起こり、命の危険がある状態です。

飼い主さんができること

  • 入院による集中治療や、自宅での酸素吸入が必要になる場合もあります。
  • この時期は、何よりも愛犬の苦痛を和らげることを最優先に考えます。

心臓病と診断されたら?ステージごとの主な治療法とその目的

心臓病の治療は、ステージによって目的が変わってきます。

ステージB2〜C(症状が出ていない〜初期)

目標

病気の進行をできるだけ遅らせ、症状が出ない期間を延ばすこと。

治療法

強心剤から始まり、進行度によって血管拡張薬や利尿剤など、心臓の負担を減らす薬を組み合わせて使用します。

ステージC〜D(症状が出ている〜末期)

目標

顕在化している症状(咳、呼吸困難など)を抑え、愛犬が楽に過ごせるようにすること。

治療法

  • 投薬治療:心臓の収縮力を強める薬や、肺に溜まった水を出す利尿剤などを組み合わせます。
  • 食事療法:塩分を制限し、心臓への負担を減らすための療法食に切り替えます。
  • 酸素吸入:必要な場合は自宅でも酸素吸入器を使って、呼吸をサポートします。

急変のサインかも…「肺水腫」が起きるとどうなる?

ステージCやDの子で、最も大きなリスクとして知られているのが「肺水腫」です。

肺水腫とは、心臓のポンプ機能が弱まることで、肺に血液中の水分が漏れ出して溜まってしまう状態です。肺に水が溜まると、酸素を取り込むことができなくなり、呼吸困難に陥ります。

⚠️ もし、愛犬がこんな状態になったら、肺水腫の可能性が疑われます。すぐに病院へ受診してください!

  • 呼吸が異常に速く、苦しそう
  • 舌の色が紫色になっている(チアノーゼ)
  • 泡のようなものを吐いている
  • ぐったりして立てない
重要:肺水腫は、一刻を争う危険な状態です。夜間でもすぐに動物病院に連絡し、指示を仰いでください。

心臓病と長く付き合うためにできること

愛犬が心臓病と診断されても、私たちにできることはたくさんあります。

1. 毎日の「安静時呼吸数」チェック

毎日決まった時間に、愛犬が寝ているときの呼吸数を測って記録しましょう。獣医師さんに正確なデータを共有することで、病気の進行具合を正確に把握してもらえます。

2. ストレスを与えない生活

興奮させない、激しい運動は控えるなど、心臓に負担をかけない生活を心がけましょう。

3. 食事の管理

獣医師さんと相談して、療法食に切り替えるのが基本です。塩分を制限し、心臓に良い栄養素を補ってあげましょう。

4. 急変に備える

夜間や休日に対応してくれる動物病院をあらかじめ調べておきましょう。

飼い主さんの不安を和らげ、愛犬の命を守る新習慣「PetVoice」

毎晩寝ている愛犬の呼吸数を手動で測るのは大変な作業です。数えるのを忘れたり、途中で愛犬が起きてしまったり、そもそも正確に測れているのか不安になることも多いでしょう。

そんな飼い主さんの悩みを解決し、愛犬の健康を24時間見守る画期的なデバイスが「PetVoice」です。

PetVoiceが心臓病の愛犬と飼い主さんを救う理由

1. 睡眠中の安静時呼吸数を自動で計測

首輪につけるだけで、愛犬がぐっすり眠っているときの呼吸数を自動で正確に計測します。手動で数える手間や不安から解放されます。

2. 獣医師が重視するデータを自動で可視化

測定された呼吸数のデータは、スマートフォンアプリに分かりやすく表示されます。このデータをかかりつけの獣医師に見せることで、より正確な診断と治療方針の決定に役立ちます。

3. 異変の兆候をいち早く検知

呼吸数に異常な変動があった場合、アプリを通じて飼い主さんに通知します。「急変したらどうしよう…」という夜間の不安を軽減し、異変の兆候をいち早く見つけることができます。

4. 「安心」を手に入れる

PetVoiceは単なる計測ツールではありません。愛犬の健康状態を客観的な数値で把握できることで、「何かあったらすぐに気づいてあげられる」という心の支えとなり、飼い主さんの不安を大きく和らげます。

PetVoiceは、愛犬の命を守るためのツールであり、同時に飼い主さんが心穏やかに過ごすためのパートナーでもあります。

※医療判断は必ず獣医師の診断に基づいて行ってください。

まとめ

愛犬の心臓病に不安を感じている方は、ぜひ一度、PetVoiceについて調べてみてください。

愛犬とのかけがえのない時間を、少しでも長く、健康に、そして穏やかに過ごせるように、飼い主さんができることから始めていきましょう。

  • 執筆者

    PetVoiceBlog編集部

    PetVoice編集部は獣医学や動物行動学を学んだスタッフが犬・猫の健康に関する情報をお伝えします。