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犬猫の肺水腫リスクの“兆し”を1週間前からキャッチ!?PetVoiceが「呼吸変動スコア」機能を新搭載

PetVoiceは、犬猫の首輪に取り付けるだけで、呼吸数・心拍数・体温といったペットの健康管理における重要な指標を常に計測し、データをスマートフォンアプリで確認することができます。現在は、心疾患や腫瘍、てんかんを抱えている犬猫や、高齢の犬猫と暮らす家庭で多くご利用いただいています。

この度、「PetVoice」は新機能「呼吸変動スコア」を実装しました。これにより、体調変化の兆候をより早期に検知することが可能になります。

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呼吸の「安定性」に注目した新たな体調指標

従来の体調モニタリングは、1分間の呼吸数そのものや平均値に注目するものが一般的でした。しかし、PetVoiceの調査で心疾患や肺疾患を持つ犬猫では、呼吸の「ばらつき(変動)」が悪化の兆しとなることが分かりました。

PetVoiceでは飼い主様でも呼吸のばらつき(変動)を管理できるよう、一定期間の安静時呼吸数データを基に、通常時とは異なる状態になった場合に検知できるよう「呼吸変動スコア」として可視化する機能を開発しました。

これにより、平均値は正常範囲内でも、異常な変動(=スコア上昇)を検知し、飼い主や獣医師が早く異常に気づける可能性が高まります。

肺水腫の兆しは1週間前からキャッチできる!?

現在、PetVoiceは心臓病の犬猫に特に多くご利用いただいています。それは、心臓病を抱える犬猫ではご自宅での安静時呼吸数の管理が非常に重要なためです。

心臓病を患っている犬猫では、ご自宅での安静時呼吸数が40回(一時的な呼吸上昇を除外するため、継続的に平均40回)を超えるか否かが来院の一般的な目安となっています。しかし、PetVoice利用者様からはまだ安静時呼吸数の平均値が40回を超えていなくても「PetVoiceのおかげで通常時の安静時呼吸数を把握できるようになり、通常時が20回前後だったので安静時呼吸数30回台になった時に動物病院に行き、肺水腫を軽度の状態で見つけることができた」といったお声をいただくことが増えてきました。


そのようなお声をいただいた方の安静時呼吸数のデータを精緻に分析をしたところ、安静時呼吸数の平均値については肺水腫診断の1日前に大幅に増加するのに対し、呼吸変動スコアは5~6日前から断続的に上昇していることが確認されました。

以下のグラフは、PetVoiceをご利用のユーザー様で肺水腫を発症した方のデータをまとめたグラフです。グラフは安定期を基準とした時の安静時呼吸数のそのもの(平均値)と安静時呼吸数のばらつきがどの程度変化しているかを示しています。なお、nは肺水腫の診断がなされた日です。肺水腫診断から5日前から肺水腫診断日までの変化を示しています。

安静時呼吸数そのもの(平均値)が安定期と比べて1.2~1.7倍程度の変化を見せているのに対し、ばらつきについては5日前から安定期と比べて断続的に1.5倍前後の変化を見せ、肺水腫診断日には2倍以上の変化量を呈する結果となりました。

呼吸変動スコアを活用することにより、平均値を活用する場合より早く肺水腫の兆候を発見することが可能になると考え、呼吸変動スコアをアプリ上で確認できるように機能の拡充を実施しました。

今後の展開

今後は、呼吸変動スコアを活用した肺水腫の予測精度をさらに向上させていく予定です。呼吸変動スコアの上昇、すなわち呼吸の不安定化は、心臓病に限らず、さまざまな疾患の兆候となり得ます。PetVoiceでは、呼吸変動スコアと各種疾患・症状との相関分析を進めることで、より多くの病気において早期の気づきや対応を可能にし、ペットの健康管理に幅広く貢献してまいります。

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  • 執筆者

    PetVoiceBlog編集部

    PetVoice編集部は獣医学や動物行動学を学んだスタッフが犬・猫の健康に関する情報をお伝えします。