犬の心臓病と手術|僧帽弁閉鎖不全症などの治療法を解説

犬の心臓病と手術|僧帽弁閉鎖不全症などの治療法を解説

犬の心臓病はシニア犬を中心に増えており、代表的なものに僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)拡張型心筋症(DCM)があります。これらは進行すると内科的治療だけでは管理が難しくなり、外科手術が検討されるケースもあります。本記事では、犬の心臓病における手術の種類、対象となる症例、費用やリスクについてわかりやすく解説します。

犬の心臓病と手術のイメージ

犬の心臓病の代表例と進行

僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)

  • 小型犬に多く発症
  • 僧帽弁が変性し、血液が逆流することで心臓に負担がかかる
  • 初期は咳や運動不耐性、進行すると肺水腫や失神が見られる

拡張型心筋症(DCM)

  • 大型犬に多い
  • 心筋の収縮力が弱まり、心拍出量が低下する
  • 食欲不振や倦怠感、腹水などが進行に伴って現れる

これらの病気は進行すると内科治療(利尿剤やACE阻害薬など)だけでは十分な効果が得られず、手術が検討されることがあります。

犬の心臓病に行われる手術の種類

僧帽弁形成術

  • 僧帽弁閉鎖不全症に対して行われる外科手術
  • 弁の形状を修復し、逆流を防ぐ
  • 成功すれば心不全症状を大きく改善できる

弁置換術

  • 弁の修復が困難な場合に人工弁に置き換える方法
  • 高度な技術を要し、国内で実施できる施設は限られる

ペースメーカー植え込み術

  • 不整脈により心拍数が著しく低下するケースで検討
  • 電気刺激により安定した心拍を保つ

手術を検討すべきケース

🏥 手術適応の条件

  • 内科治療を続けても症状が進行する
  • 呼吸困難や肺水腫を繰り返している
  • 僧帽弁閉鎖不全症の重度ステージ(ACVIM分類のC期以降)
  • 獣医師から「余命に関わる」と診断された場合

犬の心臓手術の費用とリスク

費用について

費用は150万円~300万円程度と高額になります。

主なリスク

  • 麻酔リスク
  • 術後感染
  • 再発の可能性

実施施設の限界

専門の心臓外科チームを持つ限られた動物病院でしか実施できません。

手術以外の選択肢

  • 内科治療(利尿剤・強心薬・血管拡張薬)で症状をコントロール
  • 食事療法(低ナトリウム設計フードやサプリメント)
  • 日常管理(体重管理、安静時呼吸数の記録、ストレス回避)
重要:心臓病の犬においては、手術が可能な状態で早期に発見することが極めて重要です。そのためには日常的に呼吸数や体調変化を観察し、異変を感じたら早めに検査を受けることが欠かせません。

PetVoiceで心臓病の術前術後の「体調の見える化」

首輪型デバイス PetVoice は、安静時呼吸数・心拍数・推定体温などを自動計測。アプリに可視化・記録し、心臓病管理の意思決定を支援します。

早期の異変検知

呼吸数や心拍の乱れ把握。肺水腫の兆候や悪化のサインに素早く気づく助けに。

治療効果の検証

活動状況などから内科治療・手術後の経過を確認。主治医との情報共有も簡単。

夜間・留守中の見守り

異変察知アラートで安心をサポート。

※医療判断は必ず獣医師の診断に基づいて行ってください。

よくある質問(FAQ)

心臓手術を受けられる年齢制限はありますか?

明確な年齢制限はありませんが、高齢になるほど麻酔リスクが高まるため、総合的な健康状態を評価して判断されます。

手術後の生活で注意することは?

術後は激しい運動を避け、定期的な診察で経過観察を行います。投薬管理と安静時呼吸数の記録が重要です。

PetVoiceのデータは手術の判断に役立ちますか?

日々の呼吸数・心拍数の変化を客観的に記録できるため、手術適応の判断や術後経過の評価に有用な情報を提供できます。

まとめ

犬の心臓病、特に僧帽弁閉鎖不全症は進行すると命に関わる病気ですが、外科手術によって改善できる可能性があります。

ただし、手術には費用やリスクが伴うため、かかりつけ獣医師や専門病院と十分に相談し、愛犬にとって最善の選択を検討することが大切です。

  • 執筆者

    PetVoiceBlog編集部

    PetVoice編集部は獣医学や動物行動学を学んだスタッフが犬・猫の健康に関する情報をお伝えします。