
犬の心臓病と手術|僧帽弁閉鎖不全症などの治療法を解説
公開日:2025/08/20
最終更新日:2025/08/20
犬の心臓病と手術|僧帽弁閉鎖不全症などの治療法を解説
犬の心臓病はシニア犬を中心に増えており、代表的なものに僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)や拡張型心筋症(DCM)があります。これらは進行すると内科的治療だけでは管理が難しくなり、外科手術が検討されるケースもあります。本記事では、犬の心臓病における手術の種類、対象となる症例、費用やリスクについてわかりやすく解説します。

本記事の内容
犬の心臓病の代表例と進行
僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)
- 小型犬に多く発症
- 僧帽弁が変性し、血液が逆流することで心臓に負担がかかる
- 初期は咳や運動不耐性、進行すると肺水腫や失神が見られる
拡張型心筋症(DCM)
- 大型犬に多い
- 心筋の収縮力が弱まり、心拍出量が低下する
- 食欲不振や倦怠感、腹水などが進行に伴って現れる
これらの病気は進行すると内科治療(利尿剤やACE阻害薬など)だけでは十分な効果が得られず、手術が検討されることがあります。
犬の心臓病に行われる手術の種類
僧帽弁形成術
- 僧帽弁閉鎖不全症に対して行われる外科手術
- 弁の形状を修復し、逆流を防ぐ
- 成功すれば心不全症状を大きく改善できる
弁置換術
- 弁の修復が困難な場合に人工弁に置き換える方法
- 高度な技術を要し、国内で実施できる施設は限られる
ペースメーカー植え込み術
- 不整脈により心拍数が著しく低下するケースで検討
- 電気刺激により安定した心拍を保つ
手術を検討すべきケース
🏥 手術適応の条件
- 内科治療を続けても症状が進行する
- 呼吸困難や肺水腫を繰り返している
- 僧帽弁閉鎖不全症の重度ステージ(ACVIM分類のC期以降)
- 獣医師から「余命に関わる」と診断された場合
犬の心臓手術の費用とリスク
費用について
費用は150万円~300万円程度と高額になります。
主なリスク
- 麻酔リスク
- 術後感染
- 再発の可能性
実施施設の限界
専門の心臓外科チームを持つ限られた動物病院でしか実施できません。
手術以外の選択肢
- 内科治療(利尿剤・強心薬・血管拡張薬)で症状をコントロール
- 食事療法(低ナトリウム設計フードやサプリメント)
- 日常管理(体重管理、安静時呼吸数の記録、ストレス回避)
重要:心臓病の犬においては、手術が可能な状態で早期に発見することが極めて重要です。そのためには日常的に呼吸数や体調変化を観察し、異変を感じたら早めに検査を受けることが欠かせません。
PetVoiceで心臓病の術前術後の「体調の見える化」
首輪型デバイス PetVoice は、安静時呼吸数・心拍数・推定体温などを自動計測。アプリに可視化・記録し、心臓病管理の意思決定を支援します。
早期の異変検知
呼吸数や心拍の乱れ把握。肺水腫の兆候や悪化のサインに素早く気づく助けに。
治療効果の検証
活動状況などから内科治療・手術後の経過を確認。主治医との情報共有も簡単。
夜間・留守中の見守り
異変察知アラートで安心をサポート。
※医療判断は必ず獣医師の診断に基づいて行ってください。
よくある質問(FAQ)
心臓手術を受けられる年齢制限はありますか?
明確な年齢制限はありませんが、高齢になるほど麻酔リスクが高まるため、総合的な健康状態を評価して判断されます。
手術後の生活で注意することは?
術後は激しい運動を避け、定期的な診察で経過観察を行います。投薬管理と安静時呼吸数の記録が重要です。
PetVoiceのデータは手術の判断に役立ちますか?
日々の呼吸数・心拍数の変化を客観的に記録できるため、手術適応の判断や術後経過の評価に有用な情報を提供できます。
まとめ
犬の心臓病、特に僧帽弁閉鎖不全症は進行すると命に関わる病気ですが、外科手術によって改善できる可能性があります。
ただし、手術には費用やリスクが伴うため、かかりつけ獣医師や専門病院と十分に相談し、愛犬にとって最善の選択を検討することが大切です。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、治療の決定は主治医の診察に基づいて行ってください。